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情熱の医師、中村博士を演じた向井理「本当に心の底から出てくるものが、人の心を動かす」

『太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~』主演の向井理(左)と車椅子の青年役を演じた志尊淳(撮影:越智貴雄)

 23日、都内でNHKスペシャルドラマ『太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~』の試写会と記者会見が行われ、俳優の向井理(主人公・中村裕役)、志尊淳(中村の患者・土山アキラ役)が出席した。

 ドラマは、障害者の社会復帰に一生を捧げた整形外科医である中村裕の波乱の人生を描いている。中村は、研修先のイギリスでスポーツを取り入れた障害者医療を学び、日本に広めようとするが、当時の日本にはリハビリという概念すらなかった時代で様々な抵抗にあう。しかし、ある少年との出会いをきっかけに車椅子バスケットボールを少しずつ普及させ、1964年の東京パラリンピックを成功に導き、その後も、障害者自立のための施設「太陽の家」を設立するなど、障害者の社会復帰に一生を捧げた伝説の医師だ。

撮影のエピソードを語る志尊淳(右)と向井理(撮影:越智貴雄)

 そんな主人公を演じた向井理は「中村先生は、手を差し伸べるとか、可哀想だとか、哀れな気持ちで障害者の人と向き合っていたんじゃなくて、本当に同じ目線に立った人だったとすごく感じた。好きなセリフがすごくいっぱいあって、本当に心の底から出てくるもが人の心を動かしている」と撮影を振り返った。

 車椅子の青年役を演じた志尊淳は「中村先生のような方の存在と功績があって、今このように僕らが快適な生活が送れているという事を改めて実感した。全ての人に伝えられるメッセージがこの作品には込められているので、いろんな年代の方に見て頂きたい。僕としては同年代の人達に是非見て頂いて、これからの未来に少しでも繋げられることを伝えられたらなと思っている」と番組を紹介した。

 放送は、8月22日(水)よる10時からNHK総合で放送予定。『太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~』

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