オリンピアンが小学生とレスリング、ボッチャの体験授業
東京2020オリンピック・パラリンピックゴールドパートナーである明治は、東京2020オフィシャル商品として「明治プロカルヨーグルト・プリン」を新発売。発売を記念して、27日、「スマイルリレープロジェクト」キックオフ小学校特別授業を、泰明小学校(東京都中央区)で開催した。ゲストには、リオデジャネイロオリンピックレスリング女子日本代表の吉田沙保里、伊調馨、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事で元体操女子日本代表の田中理恵さんが登場し、4年生児童46名とレスリング、ボッチャを楽しんだ。
運動機会の創出を目指したキット贈呈
授業の前に行なわれた寄贈式の冒頭、吉田、伊調、田中さんの3人からのビデオメッセージが流れ、笑顔で見ていた子どもたち。すると次の瞬間、その表情は驚きと喜びでいっぱいのものになった。突然、ステージ上に3人が現れたのだ。興奮冷めやらぬ元気な声が、あちらこちらから飛び交った。なかには、あまりのうれしさに泣いてしまう子もいるほどで、3人も子どもたちの大歓迎ぶりに笑顔で応えた。
3人から子どもたちに贈られたのは、「スマイルリレープロジェクトキット」だ。「スマイルリレープロジェクト」とは、子どもたちの成長に必要なタンパク質とカルシウムを容易に摂取することができる商品を発売すると同時に、その売り上げの一部で子どもたちに運動の機会を創出しようと、体育用具のセット(キット)を全国の小学校に贈呈するという明治独自の取り組みだ。
今回は、平成29年度オリパラ教育アワード校の顕彰を受けた泰明小学校で、そのプロジェクトのキックオフ特別授業を開催し、サッカーボールとパラリンピック正式種目のボッチャのセットを贈呈した。
さらに、ゲスト3人からは「成長に必要なもの」が披露された。子どもの頃から負けず嫌いだったという田中さんは、「負けない心」とし、「スポーツは自分との闘い。辛い練習も乗り越えて続けることが大切」と語った。「食べることも練習」としたのは、伊調だ。「ヨーグルトなど栄養を積極的に摂ることで強い体ができる。だから、食べることも練習のひとつと思ってご飯を食べていた」と語った。最後に吉田は「体を動かすことを楽しもう」とした。「家の中でゲームをやる子どもも増えてきたと思うが、しっかりと体を動かすことで、スポーツの楽しさがわかったり、体力もついて健康な体になる。食べること、体を動かすこと、そして心も大事」とまとめた。
メダリストと共に楽しんだレスリング、ボッチャ
次に行なわれた特別授業では、2会場に分かれて、ボッチャを一緒に体験したり、吉田、伊調からレスリングの指導が行なわれた。パラリンピックの種目であるボッチャは、「親子バーベキュー」でも子どもたちは体験済みだという。そのため、「目標球」のジャックボールを狙うだけでなく、なかにはジャックボールに最も近い相手チームの球をめがけて投げたり転がしたりするなど、白熱したゲーム展開に、子どもたちは大声をあげて楽しんでいた。
一方、レスリングの会場では、前半は伊調が、後半は吉田がスタッフらと指導を行なった。準備運動をした後、レスリングの技を披露すると、オリンピック選手の強くて素早い動きに子どもたちは大興奮。次に、子どもたち自身がタックルを体験。吉田やスタッフ目がけて思い切り突進し、自分よりも大きな体格の相手を倒す楽しさを存分に味わっていた。
「今回のイベントで、2020年に東京オリンピック・パラリンピックがあるということを改めて子どもたちが認識できて、興味を持ってもらえたと思う」と田中さん。こうした一つ一つの積み重ねが、3年後のオリンピック・パラリンピックの成功へとつながる。
(文・斎藤寿子)