義足スプリンター・田巻佑真が100m、200m、走り幅跳びで3冠!【パラ陸上日本選手権】

男子200メートル(T64クラス)で優勝した田巻佑真選手(撮影:越智貴雄)
国内最高峰の大会であるパラ陸上の日本選手権(第2日)が27日、愛媛県松山市のニンジニアスタジアムで行われ、男子200メートル(T64クラス)で田巻佑真選手(アシックス)が23秒78をマークし、優勝。前日の100メートル、走り幅跳びに続き、3冠を達成した。

レース後、笑顔を見せる田巻佑真選手(撮影:越智貴雄)
レース後、田巻選手は「昨年はなかなかタイムが出ず、非常に悔しい思いをしましたが、この大会に照準を合わせていたので、すごく嬉しいです。3冠なんて、本当に奇跡のようです」と喜びを語った。
また、昨日の100メートルでは自己ベストとなる11秒56を記録した一方で、「今日の200メートルは、幅跳びを跳んだ後だったこともあり、疲れがあって記録は狙えませんでした。今年は22秒台を目指して頑張りたいです」とレースを振り返り、今年9月にインド・ニューデリーで開催される世界パラ陸上について、「どうしても出場したいです。この後、バルセロナやスイスへ遠征し、6月までの大会で(日本パラ陸連が定める)派遣標準記録を切れるよう頑張ります」と力強く抱負を語った。
文:越智貴雄