挑戦する力が未来を切り拓く!「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」第3期採択先発表
サントリーホールディングス株式会社は22日、「サントリー チャレンジド・スポーツ アスリート奨励金」第3期採択先の記者発表会を開催し、76名のアスリートと20団体を発表した。
この奨励金は、チャレンジド・スポーツの地域普及・振興や、世界レベルの選手育成・強化を目指す支援プログラムとして2022年に開始された。対象には、都道府県や政令指定都市の障害者スポーツ協会から推薦を受けた若手アスリートや協会・競技団体が含まれる。
東北から全国へ広がる挑戦の輪
「サントリー チャレンジド・スポーツ プロジェクト」は、2014年に東日本大震災復興支援の一環として岩手、宮城、福島の3県でスタートした。当初は奨励金支給や体験イベント開催を中心に6期活動実施し、約2億600万円の助成。2022年には奨励金の対象を全国へ拡大し、これまで第2期までで総額5,600万円が154名のアスリートと61団体に提供されている。
昨年開催されたパリ・パラリンピックでは、10年前の東北地方から支援された選手も含めると11名が出場し、金・銀・銅メダルを獲得するなど活躍を見せた。
サントリーホールディングス株式会社CSR推進部の橋爪崇部長は「この取り組みは、未来を担う若いアスリートの挑戦を応援するものです。3期では、本奨励金の取り組みをさらに広げるとともに、より多くの方々に認知いただくことを狙いとして、活動の様子や魅力の発信など行っていく予定です」と述べた。
谷真海選手がアンバサダーに就任
発表会では、4大会のパラリンピック出場経験を持ち2025年JTUパラリンピック・ナショナルチーム選手である谷真海選手が、アンバサダーに就任したことも発表された。
谷選手は「自分自身の経験として、世界を目指し始めるというその過程が一番難しかったなというふうに思っています。国内外の遠征費だったり、競技用の器具の費用だったり、その苦労がわかります。環境によって夢を諦めることなくチャレンジを続けられ、この奨励金がその一助となれば嬉しく思います」と語り、採択されたアスリートたちに「刺激をもらいながら、私自身もより頑張りたい」と力強くメッセージを送った。
採択選手が語る未来への決意と挑戦を支える力
採択先代表として登壇したデフバスケットボールの髙山和也選手は、「この奨励金を日本代表合宿の交通費と参加費に充て、11月のデフリンピック東京大会でメダルを目指します」と目標を語った。 また、パラトライアスロンの金子慶也選手は「奨励金を海外遠征費に使い、世界の舞台で戦う姿を通じて、多くの人に勇気と力を届けたい」と意気込みを述べた。
挑戦には困難が伴うが、それゆえに人々の心を動かし、未来を切り拓く力になる。サントリー チャレンジド・スポーツ プロジェクトは、挑戦者たちの夢を支え、その先にある輝かしい未来を共に描いている。
文:越智貴雄