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口で弓を引くトゥクレがアーチェリでパラ新記録 上山友裕はランキングR22位、決勝Tでの巻き返し誓う【パリ・パラリンピック第2日】

パリ・パラリンピック第2日の29日、アーチェリーの各種目で決勝トーナメントの組み合わせを決めるランキングラウンド(72射、720点満点)が行われ、男子個人リカーブの上山友裕は599点で30人中22位となった。4日午前の決勝トーナメント1回戦では、ステファノ・トラビザニ(イタリア)と対戦する。

上山は、2022年に世界選手権で優勝し、メダル獲得を目標にしてパリ入りした。思った通りの結果が出なかったことについては「(感覚が)全然合わない状態だった。(矢を放った瞬間に)下の8点に外したと思ったのが、上の6点だったりして、まったく違っていた」と話した。

ただ、第2ハーフに入ってからは中心を射抜くことが増え、第3エンドでは4回連続で10点を獲得。第2ハーフは、第1ハーフより29点高い314点で終えた。「途中で切り替えてから整ってきた。この感じなら決勝トーナメントでいい試合ができると思う」と振り返った。

トップに立ったのは、652点を獲得してパラリンピック記録を更新したフランスのギヨーム・トゥクレだ。トゥクレは競技中は障害のある左腕をまったく使わず、口で弓を弾く。パラ記録を更新したことについては、「まったく期待していなかった」と驚きを隠せなかった。

地元フランスで開催されるパラリンピックで、金メダルへの期待が高まる。「たくさんの観客の前でプレーすることには慣れていないが、どんなことになるのか待ちきれない。すべてのサポーターがたくさんのエネルギーを与えてくれると確信しているし、それを力にしたい」と笑顔で話した。

(西岡千史)

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