97歳も参加! 第42回大分国際車いすマラソンが19日10時に号砲 世界のトップアスリートが大分に集結
第42回大分国際車いすマラソンの開催が前日に迫った18日、大分市ガレリア竹町ドーム広場で開会式が開かれた。
世界トップクラスの車いすアスリートが大分市内を疾走する今大会には、車いすマラソン男子世界記録保持者(T34/53/54クラス)で大会4連覇中のマルセル・フグ選手、大会10連覇を含む14回の優勝を誇るハインツ・フライ選手など、16~97才まで国内外19の国と地域から190名が参加。フル、ハーフともに、T51、T33/52、T34/53/54の3クラスが実施される。
開会式で選手宣誓を担当したハインツ・フライは、「私たち選手は、大分のみなさんのおもてなしの心と友情が大好きです。私達たちはみなさんのことを愛しています」と語り、明日のレースで全力を出すことを誓った。
最高齢選手は、徳島から参加する97歳の工藤金次郎さんだ。第1回大会に出場した経験がある工藤さんは、ケガで出場できなかった1回を除き、連続出場を続ける。開会式が終わった後は、世界のトップアスリートが工藤さんのもとを訪れて励ましの言葉をかけ、写真撮影の人だかりができた。工藤さんは、大会に出続けている理由を「今まで海外の大会にも行ったことがあるけど、ここ(大分)ほど大きな声援をもらえる大会はない」と語った。
例年のゴール地点であるジェイリース・スタジアムが改修中で、今大会は路上でフィニッシュするコースに変更された。スピードレースになることは必至で、2年前のこの大会で世界記録を更新したマルセル・フグは、「長距離よりも、むしろスプリントを得意にする選手が有利になると思う。(レース中に)集団になったときに、どこで抜け出せばいいのか、特に最初と最後のスピードは今までのレースより速くなると思う」と話した。
レースは、19日10時(ハーフは10時03分)に大分県庁前をスタートする。BS-TBSでは9時55分から生中継される。
文:西岡千史