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日本が中国に完敗、アジアパラ車いすバスケ女子 決勝までの立て直しが急務に

アグレッシブな攻撃を行う中国選手(左)とディフェンスを行う北田(撮影:越智貴雄)

 中国・杭州で開催されているアジアパラ大会で24日、車いすバスケットボール女子日本代表が中国代表に33-59で敗北した。予選リーグは全5試合で、中国は4戦全勝。日本は3勝1敗の2位で、明日のラオス戦に勝利すれば予選リーグの2位通過が確定する。

 地元開催の大きな声援を受けて、中国は試合開始直後から激しいプレスを仕掛けてきた。予想外の展開に日本は序盤から苦しい戦いを強いられ、8-13で第1クオーターが終了。第2クオーターは中国の鉄壁の守りに2点しか奪えず、前半を10-25で折り返した。第3クオーターでも中国の勢いは止まらず8-18、その後、第4クオーターは15-16で持ち直したものの、巻き返しの遅れが響いて26点差の完敗となった。今大会でカンボジア戦では30得点、タイ戦では23得点を挙げた網本麻里選手は、中国戦では8得点に抑え込まれた。

 6月の世界選手権では、日本が7位で中国が2位。格上の相手ではあるが、世界選手権での対戦では日本は中国を相手に52-60と健闘していた。試合終了後、北田千尋選手は「世界選手権の時よりも(中国選手の)あたりが強くて、受け身になってしまった。それで連続で点を取られてしまった」と敗因を分析した。

 順当に進めば、中国とは決勝でもう一度対戦することになる。岩野博ヘッドコーチは「悪いところを出すことができたので、それをしっかり修正して、決勝にのぞみたい」と語った。決勝戦は26日19時開始予定。

文:西岡千史

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