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パラ開会式・閉会式の主役を公募!

左から佐々木宏氏、栗栖良依氏、パラマスコットキャラクターのソメイティ(撮影:越智貴雄)

「パラリンピックの開会式・閉会式に出ませんか?」
 東京2020組織委員会は12月9日、東京2020パラリンピック競技大会の開会式と閉会式の出演者を募集すると発表した。書類選考のあとオーディションを経て、開閉会の両式典に出演するキャストを決定する。

 会見に立った東京2020大会のエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの佐々木宏氏は「パラリンピックは障がいをお持ちの方の競技大会ではありますが、スポーツに限らず、芸術活動や研究に勤しんでいる方、いろんな特技をお持ちの方がいます。その方々に開会式と閉会式というエンターテインメントの場でお手伝いいただきたい」と呼びかけた。

 募集するのは、両式典で主役を務める「リーディングキャスト」を若干名、個性や特技を披露する「オリジナルキャスト」を20人程度、そして400人規模の「マスキャスト」だ。

 12月10日12時から公式サイトで募集をスタートさせる。出演希望者は志望動機を書き、リーディングキャストとオリジナルキャストについては参加する意気込みを収録した3分以内の「メッセージ動画」を送る。申込みの受け付けは20年1月10日まで。

 応募資格に障がいの有無は問わないが、「障がいのある方など、生活上で何からの制約があると認識されている方から積極的に応募いただきたい」と佐々木氏は話した。

 両式典は8つのコンセプトを持ち、その一つが「参画」だ。キャストを広く公募しオーディションで決めるのは、このコンセプトによる企画だという。

 中井元・東京2020組織委員会チーフ・セレモニー・オフィサーは「広く国民のみなさまにも参画いただき、ともに作り上げる式典を目指していきたい」と話した。

 クリエーティブ・ディレクターの栗栖良依氏は、「みんな同じでなければいけないような息苦しい社会です。パラリンピックは、みんな違っていいという、無限の可能性を生めるところに魅力があります。既存の枠組みにとらわれない、常識や価値観を次の時代に向けてアップデートしてくださる個性を持つ方が全国に眠っています。この機会に出てきてもらいたいです」と語った。

 会見では両式典のステージの演出家も発表された。開会式は劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ、閉会式は演出家の小林賢太郎。両者を紹介した佐々木氏は、「見たことも聞いたこともないような斬新なものを目指したい」と意気込みを語った。

 大会本番は8月25日に開会を、9月6日に閉会を迎える。

(記事:上垣 喜寛)

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