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東京五輪・パラのマスコット決定! パラは「勇気づけるパワフルな桜色」

2020大会マスコット小学生投票結果発表会で得票結果が発表された。左がオリンピック、右がパラリンピックのマスコット(撮影:越智貴雄)

 28日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの大会公式マスコットが都内で発表され、エンブレムと同じ伝統的な市松模様と近未来的なイメージを重ねて制作されたオリンピック・パラリンピックそれぞれのキャラクターが選ばれた。

 発表会場となったのは、東京都品川区立豊葉(ほうよう)の杜(もり)学園内のメインアリーナ。「東京2020大会マスコット小学生投票結果発表会」には、同学園の小学生561人が参加し、マスコットが発表されると会場から歓声が上がった。

谷口亮さんの作品が大会マスコットとして採用された(撮影:越智貴雄)

 制作したのは福岡県出身のキャラクターデザイナー・谷口亮さん。谷口さんは「頭の中が真っ白です。(採用されたことを)大好きな奥さんに知らせたいです」と笑顔で話した。

 マスコット審査会副座長の生駒芳子(いこま・よしこ)さんは「キャラクターといえば可愛いで終わってしまう。今回のデザインは可愛さに、格好良さが加わり、伝統と未来を感じさせられる」と評価。特にパラリンピックのキャラクターが基調とするピンクの色使いについて、「やわらかい桜ピンクではなくショッキングピンクを使っているのは斬新。インパクトが有り、勇気を与え、選手を励ましてくれる」と語った。

 東京2020大会のマスコットは17年8月にデザインを公募し、集まった2042件から選出されたものだ。マスコット審査委員会(座長・宮田亮平・文化庁長官)が3つの候補まで絞り込み、その後、小学生が1クラスで1票を投じる投票形式がとられた。全国の国公私立小学校と特別支援学校、海外の日本人学校の1万6769校、約20万5755クラスの投票の結果、最多票の10万9041票を得た谷口さんの作品が選ばれた。

 谷口さんのマスコットを推した小学校6年生の川美結(かわ・みゆう)さん(12歳)は、「パラリンピックのキャラクターは、日本を代表する桜がモチーフになっていて、丸みがあって穏やか」と喜んだ。

 マスコットは大会の精神を伝え、オリンピック・パラリンピックを盛り上げるシンボル的存在だ。

 過去5大会に出場し、15個の金メダルを獲得してきた成田真由美は、「マスコットは会場や選手村でも目に留まり、張り詰めた緊張をほぐしてくれる」と大会中の存在意義を語った上で、今回の選ばれたキャラクターについて、「桜色が“ホワッ”とした優しい印象で、選手にとっても大切な存在になるでしょう」と期待を寄せた。

(文・上垣喜寛)

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