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明日開催のセイコーGG陸上にパラアスリートが出場!

 8日、リオデジャネイロ五輪の選考会を兼ねて行われる「セイコーゴールデングランプリ陸上2016川崎」(等々力陸上競技場)に、パラ陸上の選手が出場する。同大会でパラリンピック競技種目が行われるのは昨年に続いて2度目。男子100m(T44/T47:下腿切断、上肢切断など)には日米6人のパラアスリートが出場。また、女子走り幅跳びには日本人の義足ジャンパー2人がオープン出場する。

4日の静岡国際でアジア新記録を樹立した佐藤圭太(撮影:越智貴雄)

4日の静岡国際でアジア新記録を樹立した佐藤圭太(撮影:越智貴雄)

 男子100mには、米国からは昨年のパラパンアメリカで優勝したジャレッド・ウォレス、昨年の世界選手権で8位入賞のトレンタン・メリルが参加。国内からはそれぞれ2012年ロンドンパラリンピック日本代表の佐藤圭太(トヨタ自動車)、春田純(サイボーグ)、多川知希(AC・KITA)、そして2013年アジアユースパラ大会で金メダルを獲得した池田樹生(中京大)の4人が出場する。

 100m(T44:下腿切断など)日本記録保持者の佐藤は、サニブラウン・ハキーム(城西高)などが出場した、4日の静岡国際陸上男子障害者100mで自身の持つ日本記録を更新する11秒82をマーク。アジア新記録を樹立し、勢いに乗っている。この佐藤をはじめ、日本人選手が世界のランナーたちと、どこまで競り合うことができるかが見どころとなる。

今季世界ランキング1位の中西麻耶(撮影:越智貴雄)

今季世界ランキング1位の中西麻耶(撮影:越智貴雄)

 女子走り幅跳びにはアジア記録保持者の中西麻耶(大分県身体障害者陸上競技協会)と、昨年のIPC陸上世界選手権銅メダリストの高桑早生(エイベックスHD)がオープン出場する。今シーズン絶好調の中西は、大分パラ陸上(4月9、10日)で自身が持っていたアジア記録を21センチ更新する5m48をマーク。さらにパラ陸上日本選手権(4月30日、5月1日)では、5m51にまで伸ばし、世界記録まで23センチに迫っている。

2015IPC陸上世界選手権走り幅跳び銅メダルの高桑早生(撮影:越智貴雄)

2015IPC陸上世界選手権走り幅跳び銅メダルの高桑早生(撮影:越智貴雄)

 また、高桑も調子を上げている。彼女がメインとする100mでは、パラ陸上日本選手権で2年ぶりに自己ベストを更新し、アジア記録保持者となった。走り幅跳びは本格的に練習を始めたばかりで経験が浅いものの、昨年のIPC陸上世界選手権では勝負強さを発揮し、自身初となる5mジャンプ(5m09)で、銅メダルを獲得。今年のパラ陸上日本選手権でも5m13と自己ベストを更新した。
 今季世界ランキング1位の中西と、同3位の高桑。パラ陸上界トップレベルのジャンプに期待したい。

 女子走り幅跳びは13時半、男子100m(T44)は15時50分スタートの予定。

文:斎藤寿子

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