陸上男子100mで大島、200mで井谷がアジア新で優勝 ライバルの二人が2種目でワンツーフィニッシュの快挙【杭州アジアパラ】
中国・杭州で開催されているアジアパラ大会は26日、陸上男子100メートル(T64=義足・機能障害)で大島健吾選手(名古屋学院大)がアジア新記録となる11秒27で優勝した。2位は11秒49の井谷俊介選手(SMBC日興証券)で、日本勢で金と銀を獲得した。
23日に行われた同カテゴリーの男子200mでは、井谷が22秒99でアジア記録を更新して優勝し、準優勝が大島。ここでもワンツーフィニッシュだった。ライバル同士で切磋琢磨しながら来年開催のパリ・パラリンピックでメダル獲得を目指す二人は、100mのレースが終わった後は抱き合って喜びを分かち合った。
パリ大会に向けて大島は、「いい方向に向いてきた実感はあるので、このまま勢いに乗っていきたい。自分の走りの中ではまだできることはあると思うので、そこにいければ」と話した。井谷は「パリで金メダルを獲得することが一番の目標。そこに向けて冬に一生懸命トレーニングをしていきたい」と、来年の大舞台に向けての抱負を語った。
文:西岡千史